imotaro

土曜の夕暮れ、やることがないからランに誘う。

先週の土曜日。

長女の幼稚園の作品発表会なるものがあった。

園児たちが最近作ったものが所狭しと展示してあるいわゆる文化祭的な催しだ。

長女が粘土で作ったトトロなどを見ると、彼女なりにしっかり成長していることが感じられ嬉しくなった。

が、しかし!

芋パパは由々しきものを発見してしまった。

「マラソン頑張ったね」と書かれた掲示物だ。

園児たちの名前が下にずらっと並んであり、ひと昔前のど根性企業の営業成績のように各園児たちの棒グラフが伸びている。

おそらくマラソンで何周したかを記録した一覧なのだ。

長女のミ―坊のグラフ…

どうひいき目に見ても平均以下だ…

いや、むしろワースト3に入るくらい営業成績が悪い。

これではミー坊はこの会社(幼稚園)で窓際族決定だ。

昼飯を食べ家に帰ると、久しぶりにやることがなくなった。

ここでPCをいじり出すと「休日なのに子供たちの世話もしないで!」というマイナスポイントが計上されそうなので、芋太郎はむにゃむにゃ考えた。

そうだ、営業成績の悪い営業マンの根性を叩き直してやろう!と。

「おい、マラソンの練習するか?」

意外にも営業成績の悪いミー坊は乗り気だった。

誤算だったのは、寝起きの次女も賛同してしまったことだ。

次女を連れて行くと開始3分くらいで「疲れた」となるので本当は嫌だったのだが、仕方なく連れ出した。

しかし、ドアを開けた直後に嬉しい誤算。

「ウンチ出た。」と次女。

開始1分、我が家の敷地内で次女は早々離脱した。

無事、次女を置いて長女と二人、マラソンの練習に出かけた。

サイボクラン以来のランニングだ。

長女ラン!1㎞ちょっとを休み休み走る。

休み休みであるが、長女は1.2㎞程度走った。

5歳の営業成績が悪い子供の走力は7:30/kmくらいであることを初めて知った。

これが6:30/kmくらいになると、平均くらいにはなるのだろうか。

そもそも長女はマラソン大会の結果も芳しくなかったようだ。

結果を聞いても「忘れちゃった」で済まそうとしている。

ちなみに彼女は、悪い結果を前日に私が授けたアドバイスのせいだと主張する。

前半は抑えて後半で勝負しろ、みんなが疲れてきたところを抜いていけ、というアドバイス。

「言ったとおりに走ったら、みんな疲れないでそのままゴールしちゃった。」

とのこと。

長女よ、どんだけスローペースで入ったんだ?

妻曰く、長女はあまり運動が得意ではないらしいとのこと。

絵を描いた、何々を作った、という話はいくらでもするが、運動会関連の話やマラソン大会の話はまるでしないという…

たしかにアスレチックに行っても、公園に行っても、体の動かし方が下手くそだ。

2歳の次女の方が上半身の持ち上げ方などは上手かったりする。

次女はアスレチックや公園で周りにいる見知らぬおばあちゃんに褒められたりする。

「小さいのにすごいねぇ~」

それを傍らで聞いている長女はこう言う。

「シーちゃんは体が軽いからできるんだよ。」

なるほど、コイツは体よりも頭を使う方が向いているらしい。