imotaro

突然、妻の悲鳴が…

ある朝、私が2階の部屋でいつも通りブログ執筆にいそしんでいると…

「きゃあああ、どうしよう!」

妻の悲鳴が。

妻は原則、ゴキ〇リを見ると悲鳴をあげるので「またか…」と思いつつ、キーボードをたたく手を止める。

芋太郎の家の裏は、ちょっとした山のようになっていて木が生い茂っている。

よって芋太郎の家はバッチリ土砂災害警戒区域に指定されているわけだが。

そんな林のそばの家というのは、ゴキ〇リに悩まされるのだ。

しかし、ちょっと待てよ。

最近、すっかり寒くなった。

ゴキ〇リの姿もしばらく見ない。

これは別件悲鳴なのかもしれない。

慌てて階段を降りると、次女を抱えた妻が洗面台に向かう途中だった。

妻に抱えられた次女が私を見てニヤッと笑う。

なんだ?

パニック状態の妻が私に向かって叫ぶ。

「どうしよう!?シーちゃんがポッキーみたいに体温計食べちゃった!水銀、飲んだかもしれない!」

結論から言おう。

大したことなかった。

だから、最初に言おう。

人間パニックになっていると、訳の分からないたとえをしてしまうものだ。

ギャグじゃないのだ。

全くもって真剣そのもの。

子供の命がかかわっていると思っているその瞬間。

ウケを狙うわけがない。

しかし、もう一度、妻の言葉を振り返ってみよう。

「どうしよう!?シーちゃんがポッキーみたいに体温計食べちゃった!水銀、飲んだかもしれない!」

その瞬間は私の頭も「水銀、飲んだかもしれない!」しか受け付けなかった。

しかし、無事ことが済んでみると、その前の「ポッキーみたいに」って必要だったのか?とは思う。

不思議でしょうがない。

きっと体温計の先を歯でパキッとカッコよく決めたのだろう。

確かにポッキーをパキッとカッコつけて歯で割ったときのように、先がきれいに割れた体温計がそこにはあった。

もし、これが救急車を呼ぶような重大なことになっていたら、気が動転した妻は救急隊員に言っていたかもしれない。

ポッキーみたいに体温計を食べちゃったんです!」

それだけ必死だということだ。

「ポッキーみたいに」

この言葉に母の子供に対する深い愛情を芋太郎は見た。

ちなみに次女は妻にうがいを強制させられたコップの水を勢いよく飲み干し

「もう一杯!」

さらに水銀がついている可能性がある洋服を脱がされ

「すっぽんぽん、ギャハハハハ」

と繰り返していた。

親の心子知らず、ということだ。

体温計の水銀を飲んでしまった場合の対処法を聞く

真面目な話を書いておこう。

ウチのシー坊のようにポッキーを食べるが如く、体温計をパキッといってしまう子供がいるかもしれない。

まず大前提、体温計の水銀は飲み込んだとしても、ほぼ体に影響することはないとのこと。

むしろ、体温計のガラスを飲み込んでしまうことの方が怖いらしい。

水銀自体は体にほぼ吸収されずに、2,3日で便から出るらしい。

水銀と聞くと、水俣病の中毒症状をイメージしてしまうが、あの水銀とは違うとのこと。

3軒くらいの病院・クリニックに問い合わせたが、何か症状が出ないようであればそのまま様子を見てください、と言われた。

一応、ネットも調べたが、牛乳を飲ませて早く便から出すように促す、くらいしか特別な記述はなかった。

まあそんなに心配はいらないとのことだが、それでも不安になるのが親だ。

仮にウチのシー坊と同じようなことが起きてしまったら、行きつけの病院くらいには連絡した方がいいかもしれない。

答えが「様子を見てください。」でも、芋太郎が言うのと、本当の医者が言うのでは安心感が違うだろう。

ちなみに水銀は飲み込むことよりも、放置して蒸気になったときの方がリスクが大きいらしい。

蒸気は毒性があり、それを吸い込むと気分が悪くなったりすることがあるとのこと。

こぼしてしまった水銀は早いところ袋か何かに入れて密閉しなければいけない。

しかし、ここで問題が!

水銀は集めるのが難しい。

液体だからてっきりキッチンペーパーとか、タオルで拭き取れると思うだろう?

ダメなのだ。

奴らは液体でも立派な金属。

タオルやキッチンペーパーに染み込むことがない。

逃げるのだ。

むしろタオルやキッチンペーパーで拭き取ろうとすると、大きな粒だった水銀が、小さな粒に分かれて余計回収しにくくなる。

ココで芋太郎のワンポイント水銀回収テクニックを授けよう。

ガムテープを使おう。

ガムテープになら、水銀は何とかくっつく。(決して、くっつきやすくはないが。)

願わくば、セロテープの幅広バージョンが一番いい。

そっちの方が狙った水銀を確認しやすい。

芋太郎の家は幸いにもセロテープの幅広バージョンが置いてあったのでそれで処理した。

あとはネット情報だが、部屋の換気をしっかりすること。

体内に入った水銀よりもこちらの処理の方が大事なのかもしれない。

読者の皆さんも、自分の子供の性格をよ~く振り返ってみて欲しい。

服を脱がされたときに

「すっぽんぽん、ギャハハハハ」

と繰り返すような女の子なら注意が必要だ。

ポッキーと同じ原理で体温計をやるかもしれない。

その時のために幅広セロテープを用意しておくのも悪くないと芋太郎は思う。