お酒についてわたしが行き着いた考えは
「お酒は飲まないほうがいい。」
あくまでも、わたし個人の考えであると言い添えたい。
そして教義的に、
「お酒はやめた方がいい。」
と人様にいうつもりなど毛頭ない。
わたし自身も現在、断酒はしているが、
「今のところ、やめるつもりはない。」
今回の断酒前も、週2回程度の飲酒はしている。
1回あたりの飲酒量は純アルコール度数100%で75~100㎖。
ビールでいえば500㎖缶で換算すると3~4缶程度の飲酒量にあたる。
飲まない人からすれば、けっこうな飲酒量だと思う。
わたしの場合、1回あたりの飲酒量が純アルコール度数100%で150㎖あたりになると確実にブラックアウト(記憶ができなくなる)してしまう。
ブラックアウトは記憶がなくなるのではなく、
記憶ができなくなるというのが正解である。
記憶を司る海馬がアルコールによって麻痺してしまうからだ。
これを繰り返すと最終的にはアルコール性認知症(旧名:アルコール性痴呆)を発症する。
現在のお酒との関係は
「飲んでもいいが、飲まなくてもいい。」
という状態だ。
30代前半までは365日ほとんど毎日、飲んでいた。
平日は缶ビールや缶チューハイを3本くらい。
週末になるとワイン1本と缶ビール1,2本くらい。
走り続けていなければ、今もこのような飲酒状況だったかもしれない。
けっこう飲酒していたので、先ほどいったように、
「飲んでもいいが、飲まなくてもいい。」
といった飲酒欲求レベルまで下げるのは、それなりに大変だった。
今の状態になるまでにお酒(アルコール)について、数冊の著書を読んだ。
精神的な本や、科学的、医学的な本。
非常に知識がついた。
もし、お酒(アルコール)をやめたいという方がこの記事を読んでいたら、
『アルコールの知識をつける』というアプローチがひとつにある。
と思って頂けたら幸いである。
わたし自身は知識をつけることによって、
「飲んでもいいが、飲まなくてもいい。」
という状態までもっていくことができた。
あくまでも「わたしは。」というところで留めておきたい。
やり方は、人それぞれだ。
最後に、この記事はアルコール依存症の治療について
書いているのではないのでご注意いただきたい。
今日は、わたしが読んだ数冊の著書の中からある1冊の抜粋文を紹介させて頂きたい。
アルコールは最も古く、そして最もポピュラーな向精神物質=ドラッグである。最も古いというのは、温かい場所に放置した果物や穀物は人為なくして発酵し、自然とアルコールを含むようになるからだ。アルコールはドラッグである、というのも、膨大な研究データがそれを如実に裏づけている。
アルコールの身体的依存はオピエートと同じ、すなわち一番たちの悪いとされるヘロインの禁断症状とアルコールの禁断症状と全く同じレベルなのである。一方、精神依存性と耐性はオピエートより低く、中程度となっているが、このふたつに関しても、ヘロインとそれほどの差はないとする専門家は多い。こうした様々な報告を総合してみると、身体依存性、精神依存性、耐性と、3つの判定基準について全て高水準なあるアルコールは、紛う方なき強烈なドラッグということになる。しかも、アルコールは世界各国で合法とされ、いとも簡単に手に入ることから、社会に与える悪影響はあらゆるドラッグの中でも群を抜いている。アルコールの常用は、肝硬変、糖尿病、慢性膵炎、胃・十二指腸潰瘍など、全身臓器に甚大な障害を及ぼす。神経系も冒され、末梢神経炎をはじめ、色々な神経疾患が併発される。また、免疫力が低下し、結核、エイズなどの伝染病にかかりやすくなる。さらに、アルコール痴呆と言って、知能の低下を特徴とする老化現象も確認されている。
出典元:著書『危険な薬』青木正明
以上!!
【記事:芋太郎ブログ富土通(フドツウ)】