imotaro

本日は荒天なり!それでも鈍足芋太郎は走らねばならぬ!

窓を叩く雨の音。

眠りが浅くなった芋太郎を起こす。

外を見るとわりと木が揺れている。

本日は荒天なり。

まあ関係ない。

小江戸川越マラソンまで残り1カ月。

キロ4分10秒で走るのでさえ四苦八苦している芋野郎に雨での休息などないのだ。

先日の台風みたいなのが来たら別だが。

このくらいなら普通に走りに行かなければハーフ90分切りなど到底できない。

外に出ると思っていたよりも強い雨、強い風。

クソ寒い。

もはや、どうでもいい。

とにかく走れ。

芋太郎、オマエは走らなければ明日はないのだ。

もはや今シーズンの芋太郎はアレコレ考えるのをやめている。

雨、向かい風の中に一筋の光あり!

寒かったので、最初は体が温まるまでかっ飛ばした。

いや、寒かったというより、重度のスロースターターに陥っているので、これから小江戸川越マラソンまでのトレーニングは最初からかっ飛ばさなければいけないと思っている。

スピードに対する感覚をもっと普通にしなければいけない。

「飛ばすと息が上がって辛いから嫌だな。」

という芋太郎の情けない思考回路をぶっ壊さないといけない。

「最初から芋ピーダッシュでも、オラ行けるぞ!」

という思考回路を構築しなければいけない。

水たまりをバシャバシャしながらかっ飛ばしている芋太郎の左手首でガーミンのウォッチが微妙な距離で震えはじめる。

おかしいな?まだ1㎞も走ってないはずだぞ?

ラップを刻むには早すぎる…

そう、何と芋太郎はウォッチのスタートボタンを押さずにかっ飛ばし続けていた。

ガーミンがパワーセーブモードを知らせるために震えはじめたのだ。

痛恨のミス。

とりあえず、今日の記録はデータの前に700m程度はかっ飛ばして走っていると思ってほしい。

ウォッチのボタンを押さなかった落胆でその後、数百メートルはタラタラ走っている。

その間に考える。

今日はどうしてくれようか。

300mのダッシュをそれなりにきつくなるまで連発しようと決定。

2本走ったところで、何となく1㎞走ってみたくなり、1㎞を芋ピーダッシュ

完璧な向かい風。

そして、シューズは雨で完璧に濡れ重くなっている。

しかし、芋太郎はついに光を見た。

もしかしたら、この1㎞が今シーズンの芋太郎を変えるかもしれない。

正直、この1㎞を走っているときは全くスピード感がなかった。

感覚的には「どうせこんなに苦しくても4分10秒ちょっと切るくらいが出るかどうかだろ?」そんな感じだった。

1㎞終わってガーミンがラップを知らせる。

3分53秒!

何というか今シーズン初めてかもしれない。

え?そんなに今のスピード出てたの?という感覚。

もちろん、たかが1㎞の芋ピーダッシュで、このスピードじゃまだ足りないのだが、それでも昨日までとは違う感覚を持てた。

その後、300mのダッシュを4本やって終了。

久しぶりにランニングをやって少しだけ気分が晴れたような気がする。