ハーフマラソンの記録は気温によってどのくらい変わるのか?
ハーフマラソンのタイムが気温によってどのくらい変わるのか?過去のわたしのデータを見てみました。もちろん気温だけでは一概には判断できません。湿度や風、コース、その日の体調によってもタイムは大きく変わってきます。また、夏場は暑さに強い人もいれば、弱い人もいます。高温多湿で走る経験値や技術にもよります。なので参考までに見て頂ければ幸いです。
年間(1~12月)通してハーフマラソンの距離をほぼ全力~全力で一生懸命走ったデータ(2015年)がありましたので、公開させて頂きます。
走り始めたばかりのランナーさんは、夏場に記録が大きく落ち込むとショックを受けたり、走力が下がっていると勘違いされる方がいます。
わたしも走り始めた頃は、暑さを考慮しても「いくらなんでもここまで記録は落ちないだろう」と走力が下がっているのでは?と気にしていました。そんな初心者ランナーさんの1つの参考データとしてお役に立てればとも思っています。
エリートランナーさんでも、わたしのような市民ランナーでも夏場は大きく記録は落ちます。これは間違えないことです。
「夏場にこのくらい記録が下がる人もいるんだな」と少し安心して頂けたらと思います。わたしは暑さにはめっぽう弱いと思います。自分の特性をしっかり知ることも大切だと思います。
自分の特性を知れば、気候による記録の変化に一喜一憂することがなくなります。練習日誌に気候(気温、湿度、風速など)を記録すると良いと思います。気候によってこのくらい走れれば、走力維持できているとか、走力向上ができているといった自分の指標になります。
酷暑の時期に、無駄にモチベーションを下げたり、熱中症や脱水症状を引き起こすような無謀な練習をすることがなくなると思います。
筆者の走力は
ちなみにわたしは走歴13年目の40歳おじさんランナーです。学生時代の部活などで陸上競技経験はありません。距離別の自己ベストは以下になります。
1km 3分16秒
5km 18分55秒
10km 39分06秒
ハーフマラソン 1時間26分16秒
フルマラソン 3時間30分15秒
2015年ハーフマラソン走行データ(月別のベストタイム)
1月 1時間31分24秒(6℃)
2月 1時間27分04秒(4℃)
3月 1時間26分16秒(5℃)
4月 1時間31分08秒(12℃)
5月 1時間32分25秒(21℃)
6月 1時間29分57秒(23℃)
7月 1時間43分46秒(28℃)
8月 1時間44分50秒(27℃)
9月 1時間33分19秒(25℃)
10月 1時間30分43秒(12℃)
11月 1時間28分42秒(10℃)
12月 1時間30分00秒(10℃)
高温多湿の7、8月は大きくタイムが落ちています。自己ベストである1時間26分16秒(キロ4分05秒)と比較すると8月は1時間44分50秒(キロ4分58秒)です。1㎞あたりの平均ペースはキロ53秒落ちています。
自己ベストの1時間26分16秒(キロ4分05秒)で走破しているのは、3月上旬の気温5℃の気象条件です。1時間44分50秒(キロ4分58秒)の記録の時は気温27℃でした。
わたしの場合はマラソンシーズンで走りやすい気象条件と酷暑の時期とでは、ハーフマラソンの平均ペースはキロ換算で約1分落ちると考えています。なので酷暑の時期は約1分遅くなっても、全然OKと思うようにしています。30代前半までは無理が効きましたが、30代後半から40代になると無理はできません。
わたしの場合、ハーフマラソンの記録を狙うならば気温は5~10℃だと経験上分かっています。このように自分が記録を狙える気温の範囲を知ることも、自己ベスト更新の大きなファクターになると思います。
気温-ハーフマラソン記録の相関図
2015年は年間で16回ハーフマラソンの距離をほぼ全力~全力で走っていました。下図は気温と記録の相関図です。
気温15℃を境にすると、15℃以上で走ったタイムが15℃以下で走ったタイムより速いのは1回だけになっています。ほかはすべて15℃以下で走ったタイムより遅くなっています。
まとめ
わたしより速い知り合いのランナーさんでハーフマラソンのベストタイムが1時間20分くらいの方でも、酷暑の時期は1時間30分くらいまでタイムは落ちています。(それでもキロ30秒ほどの落ち込みなので、暑さに弱いわたしからすれば、すごいの一言です。もともとの走力が違いますけど・・・)
初心者ランナーさんは、夏場はペースが遅くなると頭で解っていても記録を求めてしまいがちです。(かつてはわたしもそうでした。)酷暑の時期に体を酷使しすぎると、熱中症や脱水症状を起こして、長い目で見るとマイナスです。
なので、自分自身が夏場はどのくらいペースが落ちるのかを、知ることが重要だと思います。それによって、心に余裕が生まれ、結果的に走力向上につながる良い練習ができるかもしれません。
お互い夏場は十分気をつけて練習していきましょう。最後まで読んで頂きありがとうございます!!
【記事:芋太郎ブログ富土通(フドツウ)】