8月は結局73kmくらい走ったらしい。
ガーミンが言ってるので間違いない。
トレーニングの回数は12日。
今までの芋太郎は「9月からの3ヵ月で仕上げる!」というテーマの下、8月はほぼノートレーニングで通して来た。
が、前回の記事で言った通り、時代は変わった。
芋太郎は見事にコロナ禍で劣化した。
ネットで買ったズボンが小さくて入らないという、まるでサザエさんがやるような愚行までこのコロナ禍で体験した。
8月もそこそこで走らないとハーフ90分切りはほぼ不可能と判断した。
よって73kmだ。
ちなみに8月30日に10㎞走っているが、タイムは49分18秒であった。
今日、9月1日にも10㎞を走ったが、今日は50分18秒。
まあ、今日はそれなりに楽に走っていたので多少タイムが落ちても仕方がない。
とりあえずは「10㎞を49分台では走れる」力は9月の初っ端でついている、と言ってもいいだろう。
当然、芋太郎史上、最速の仕上がりだ。
さて話は変わるが先日仕事の関係で異業種大交流会的なイベントに参加してみた。
いわゆる名刺交換会というヤツである。
芋太郎はむやみに人の輪を広げるのが好きではないので、こういうイベントへの参加は今までほとんどなかった。
参加してみて改めて思う。
やっぱ嫌いだ…
形だけの名刺交換。
形だけの会話。
こんなことやってるくらいなら、5㎞走でもしていた方がいいのではないか。
いや、ブログ記事を一本書いたっていい。
そんな気持ちがモクモクと…、いや沸々と…、いやドクドクと…、音はどうでもいいが湧き上がってくる。
ということで予定より1時間程度早く会場を後にした。
しかし、この交流会で非常に興味深い人に出会えたことも事実だ。
仕事の上ではあまり関係ないかもしれないが、ある外国の方に話しかけられた。
偶然にもその方もマラソンをするという。
たしかに体つきが普通じゃない。
なかなか見ないくらいに痩せている。
やはり、マラソンを趣味としている者同士、名刺よりも大事な交換がある。
(私の場合、「マラソンが趣味です!」と堂々と言えるほど年間通して走っているわけではないが…)
それは自己ベストの交換だ。
「ハーフ、どのくらいで走るんですか?」
この交換は必須だ。
(芋太郎はフル未経験のため、「フル、どのくらいで走るんですか?」は残念ながら聞けない。)
相手の方は日本語も堪能であったので非常に助かった。
What is your half marathon personal best?
とか、とっさに出るほど芋太郎に英語力はない。
(ちなみに上の文はdeepl翻訳で「あなたのハーフマラソンの自己ベストはどのくらいですか。」と打ち込んだだけ。)
「1時間25分デス。」
想定外!!
だいたい私は自分から「ハーフ、どのくらいで走るんですか?」と聞くときは、自分より持ちタイムが遅いことを想定して聞いている。
そして、「私は1時間28分なんですよ~」と返すことによって、「スゴイですね!!」と言われることを期待している。
いや、確かに芋太郎ベスト「1時間28分中盤」は微妙だ。
一般的なオジサン界であれば、それなりに勝てる可能性は高いが、やはりマジの人には負ける可能性は十分にある。
そうランニング中毒者の中には訳の分からない強者が紛れ込んでいるので、1時間28分台程度では駆逐される可能性は十分にあるのだ。
なぜ目の前のシュッとした外国の方を見て、この人がランニング中毒者であることが見抜けなかったのか…
おそらく外国の人に話しかけられ舞い上がってしまったのだ。
周りに大勢人がいる中で自分が外国の人と話している優越感。
(ほら皆、見て見て。俺、外国人と話してるよ?すごくない?全部日本語だけど…)
舞い上がっていたために、目の前の男性の体つきの分析に狂いが生じてしまったのだ。
そもそも顔だって無駄な肉がないじゃないか。頬がこけているじゃないか。顔も痩せてるって相当だぞ?
その後、自分の自己ベストを申し訳程度に言うと
「1時間28分モ、ハヤイジャナイデスカ!」と優しいお世辞を頂いた。
この方だって分かっているのだ。
1時間28分と1時間25分の間に存在する3分という凄まじい走力の差を。
この3分を縮めるのにどれだけのトレーニングを必要とするか。
どれだけの生活上の節制を必要とするか。
優しいお世辞に少し切なくなってしまった芋太郎であった。