imotaro

5㎞20分切りの走力はある。

インターバルをやっても1㎞3:50を切る感じでは来ている。

が、ここに来てかなりヤバいと思っているのが

「4:10~4:20での持続力がない」

ということだ。

正直、4:20/kmでも全く楽ではない。

昨日、11月9日(日)に21㎞走を敢行しようとした。

自分のイメージでは4:10~4:20で比較的楽な感覚で巡航しようと思ったのだが…

1㎞ 4:17

2㎞ 4:19

3㎞ 4:19

4㎞ 4:24

5㎞ 4:27

6㎞ 4:22

全くペースが乗らない。

呼吸も普通に辛い。

もうこの時点で21㎞走はあきらめた。

それどころか10㎞走り切るかどうかも危うい。

あと2㎞くらい同じようなペースで走って、8㎞地点あたりで辞めようかと思った。

そんな諦めムードになっていた時、30m先くらいにかなり良いフォームで走る黒人ランナーが目に入った。

黒人ランナーといっても、ほんの少し中年太り?が入った感じで「若くはなさそう」という雰囲気だ。

ただ、明らかにフォームが普通ではない。

両手が高い位置にキープされていて前傾姿勢でテンポのいい走り。

テレビでよく見る黒人ランナーの雰囲気がもろに出ている。

「素人ではない…」

そう思わせるには十分なランニングフォームだった。

6㎞地点の芋太郎のペースはおそらく4:20/kmくらい。

そのペースだと本当に微妙な感じで徐々に距離が詰まっていく。

すでに気持ちは8㎞で終わらせるつもりだったので、少し無理をして抜いてみた。

抜く際にチラッと顔を伺った。

すると向こうもこちらを見た。

すぐさま、その黒人ランナーはにこっと笑って

「カッコいい!頑張ってね~♪」

と手を振りながら声をかけてくれた。

思わず私も右手を挙げて

「サンキュー!」

と返事をした。

7㎞ 4:06

そこまでのペースアップをしたつもりはなかったが、いきなりだいぶペースが上がっていた。

面白いことに6㎞地点までは呼吸が辛かったのが、なぜか黒人ランナーに声をかけてもらってからは、だいぶ楽に走れるようになった。

8㎞ 4:11

9㎞ 4:12

10㎞ 4:13

7㎞以降はわりと気持ちも楽に走ることができたが、徐々にペースが下がって来たのでここでストップした。

おそらくあの人に声をかけてもらわなかったら、かなり中途半端に8㎞地点で走るのを辞めていたと思う。

あの人のお陰で7㎞~10㎞はそれなりに快調に走ることができた気がする。

走り終わっての余裕度もだいぶある。

そんなことを考えていたら、後ろからあの黒人ランナーがやってきた。

思ったよりも差がついていない。

私が抜き去った時よりもペースが速い気がする。

ビルドアップの途中だったのであろうか。

もしかしたらだいぶ長い距離を走っているのかもしれない。

相変わらず、美しいランニングフォームを保っている。

私は柄にもなく、向こうから近づいて来る黒人ランナーに手を振った。

通り過ぎる時に

「ナイスラン!」

と声をかけた。

すると、今度は黒人ランナーが手を挙げて

「どうも~!」

と言いながら走り去っていった。

やる気が出て来た。

10㎞で辞めて家に帰ろうと思ったが、やはりこのままでは終われない。

そもそもこのままで終えていたら、まず86分切りはできないだろう。

もう少し走ることにした。

とにかくキロ4:10~4:20を普通に走ることができる練習が必要だ。

1㎞ 4:05

2㎞ 4:10

3㎞ 4:15

このまま走ってもダレてしまうので、とりあえずここでストップ。

少し息を整えてから、また走り始める。

1㎞ 4:12

2㎞ 4:08

合計15㎞地点になるので、とりあえずここまででペースに慣れるための練習は終了。

黒人ランナーのおかけで、何とか粘って練習できた。

あとはジョギングで家に帰る6㎞。

1㎞ 5:23

2㎞ 4:48

3㎞ 4:54

4㎞ 4:46

5㎞ 4:05

6㎞ 4:49

すべてジョギングで帰ろうと思ったが、5㎞地点(合計距離20㎞地点)で少し追い込んでみた。

心肺機能は足りていないが脚はわりとできている気がする。

合計21㎞を走っても、脚の重さはそれほどではない。

まあ、走ったり休んだりジョギングしたりの中途半端な練習だから、それほど負荷がかかってないだけかもしれないが。

この日は改めて「ランニングをしてて良かったな」と思えた日だった。

もし、自分がキロ4:20程度で走ることができなかったら、あの黒人ランナーとの出会いはなかっただろう。

お互いに声をかけることもなかったであろう。

いや、もちろん、お互い声をかけたからと言って友達になった訳でもない。

相変わらず、お互いがお互いのことは知らないままだ。

取り立てて「あの人と仲良くなりたいな~」なんてこともない。

ただ、「あぁ、あの歳で、あの走力で、頑張って走っている人がいるんだなぁ」と思えただけで励みになる。

おそらくだがあの人は元競技者だろうから、私程度のランナーなど気にも留めないかもしれないが。

今のところ、86分切りは相当に難しい。

4:05/kmの巡航は現状ではまず無理だ。(そもそも4:10の巡航もキツイ。)

だが、「カッコいい!頑張ってね~♪」

と声をかけてもらった限りは最後の最後まであきらめる訳にはいかないだろう。