子供の運動会、意外にあれれ?なパパが多い…
昨年、初めて子供の運動会に行った。
幼稚園の年少組の運動会だ。
運動会の実施時期が芋太郎のランニング時期と重なることもあり燃えていた。
この仕上がり具合ならそれなりに戦えるのではないか、と。
数日前から妻にプログラムを確認していたが、何と自然の中で放任万歳主義の幼稚園のため、当日までプログラムが分からないという悲劇。
対策の仕様がない。
仕方がない、対策ができないのはどのパパも同じだ。
とりあえず10月半ばの運動会時期にはそれなりにスピード練習も重ねているので短距離でも勝負になると。
当日。
結局プログラム自体がないという波乱。
もはや親参加の競技があるのかすらも分からない。
なんという放任幼稚園。
自由過ぎる。
とりあえず芋太郎の敵情視察が始まる。
どのパパが強敵になりそうか。
ん?
あれれ?
芋太郎より若そうなパパはわりといる。
しかし、あれれ?
オシャレなスポーツウェアを着ているパパもいるが…あれれ?
その服の表面にかすかに映るボディーライン…
さては、ちょっと出てるな!?
ズボンのゴムの上に少し腹の肉、乗ってるな!?
一通りパパさんの観察を終える。
敵なしッ!
あとは競技次第。
競技が限りなく原始的にランニングに特化したようなものが望ましい。
色物は要らない。
二人三脚とかは絶対に要らない。
パパさん玉入れとかは本当に勘弁してくれ。
幼稚園が出した答えは保護者対抗電車リレー。
段ボールを抱えながら走り、その段ボールをリレーしていく競技。
一人一周100メートル前後を走る。
腕の振りを封じられ、さらに段ボールを抱えながら…
パワー勝負が苦手な芋太郎には適切な競技とは言えない。
結果、たいした活躍もできずに昨年の運動会は終わった。
長距離だけ?いやいや普通に速いから…
ランニングをやってる?どうせ長距離だけだろう?
いやいやいやいや甘いって。
そりゃダイエット目的のジョギングとかしかしてないパパはそうかもしれない。
だが、ランニング中毒者は甘く見たらいけない。
彼らはスピード練習もしっかり積んでいる。
それこそインターバル走で1キロ3分30秒とかを刻む人だっているのだ。
おそらくそういう人だと100mくらいならキロ3分前後のラップをたたき出しているに違いない。
1キロ3分=180秒、ということは100mは18秒。
50mは9秒ということになる。
ということはランニング中毒者たちは普段の練習で50m9秒台の速さを1キロ走の中で出している可能性がある。
あくまで1キロを走るフォームで50m9秒台の速さを繰り出している。
もちろん「50mだけ」となれば、走り方も変わるだろうし、もっと速く走れる可能性が高い。
ランニング中毒者ともなれば、普通のパパさん達に混じれば短距離でも普通に速い可能性が高いのだ。
「〇〇君のパパ、マラソンが得意なんでしょ?ウチのパパは元々サッカーをやってたから、きっと勝つよ!」
なんて甘い幻想を子供に言うのだけは辞めた方がいい。
ランニング中毒者の〇〇君のパパは短距離も普通に速い。
元々サッカー部、元々バスケ部で勝てる相手ではないことをわきまえよ!
ランニング中毒者たちは本当はもっと走りたい!
こんなランニング初心者の芋太郎でさえ思う。
幼稚園の保護者対抗競技、もっと長い距離にしてくれ!と。
せめて1㎞、いや500m…。
この際、300mでもいい!
そのくらいじゃないと、イマイチ自分の力が出せない。
他のパパとの差別化ができない。
理想を言わせてもらえれば保護者対抗3000m走というのが望ましいが、それだとクレームの嵐が吹き荒れるだろう。
私は段ボールを抱えて100mを走るために、月間200㎞超も走っているわけではないのだ。
せめて300mでいい、両手を振って走らせてくれ。
おそらく長女の世代は300mガチンコで走らせてもらえれば、芋太郎に勝てるパパさんはいない。
次女の代、長男の代になったらハーフ80分切りとかサブ3のパパさんが現れ芋太郎を駆逐するかもしれない。
今の内なのだ。
ランニング中毒者が現れない今の内が、芋太郎の時代なのだ。
今年の運動会。
できるだけ長い距離設定を幼稚園がしてくれることを願う。
できるだけ色物にせず、原始的に走ることに寄せた競技であることを願う。