imotaro

ある旅番組で聞いたアホレベルのセリフ

「こんな場所に朝顔が咲いてるなんてすごいよね~。誰か手入れしてるんだろうね~。」

あ~嫌だ嫌だ。

大の大人。しかも、いかにも知識人っぽい感じの芸能人が全国ネットでアホレベルの発言をしちゃってる。

いくら因数分解ができても、こういうセリフを吐いてしまう大人は情けない。

言っておくが、朝顔はこんな場所だから生えてるんだからね?

誰も手入れをしないからこそ生えているんだからね?

朝顔なんて一歩間違えれば雑草だぞ?

軽い出来心で庭に朝顔を植えてみろ。

一年目はまだマシだ。

買ってきた苗が園芸店で育ててもらったヤツだから、キレイな花がワッと咲く。

芋太郎の庭のフェンスに絡まって、それはそれはなかなかの風景を作り出したことは認める。

朝顔ってのは花から種に着実に移行する。

頼んでもいないのにそれはそれはしっかり種をつけてくれる。

た~くさんつけてくれる。

それがきっちり地面に落ちる。

二年目。

落ちた種がきっちり発芽する。

発芽した朝顔はきっちり芋太郎の家の庭のフェンスに絡まる。

そして花が微妙に咲く。

明らかに一年目よりもトーンダウンして微妙に咲く。

わざわざ朝顔のために肥料をまくなんてことはしない。

そもそも朝顔がそこにあったことなんて一冬超えればたいてい忘れている。

朝顔の種がそこに潜んでいることなんてきれいさっぱり忘れている。

でも朝顔はきっちり芽を出し、フェンスに絡みつく。

栄養がないから花が大して咲くこともない。

葉をびっしりつけてフェンスを覆いつくす。

もはや雑草だ。

テレビ番組の朝顔だって明らかに花付きは悪かったぞ?

あれは絶対に手入れをされていない野良朝顔だ。

野良朝顔に向かって勘違いの風情を感じる人間にだけはなりたくない。

草むしりのメリット

芋太郎の趣味はガーデニングだ。ただガーデニングのキーワードで戦うと強敵ぞろいなので、あえて草むしりが趣味というタイトルをつけた。

紛らわしくて申し訳ない。

収入目当てのブログとは時としてこういう葛藤と戦わなければならない。

まあガーデニングの一要素として草むしりは必要不可欠なのだから、草むしりが趣味と言ってもあながち外れてはいないと思うが。

芋太郎が考える草むしりのメリットを挙げたいと思う。

雑草の種類・名前、その他もろもろを覚えられる

草むしりは雑草と対峙する時間である。

同じ種類の雑草を嫌というほど引っこ抜く。

すると自然に雑草の姿かたちが頭に残る。

ネットで探す。

雑草の種類や名前を必然的に覚える。

それだけじゃない。

雑草の強さも知ることになる。

たとえばタンポポだ。

タンポポを根こそぎ取ることは相当に難しい。

根っこが地下世界までつながってるんじゃないか?と疑うほどに深い。

それよりも厄介なのが笹だ。

根っこの広がり具合が半端ない。

でもって根っこが異様に堅い。

話によると竹はもっと強敵だと聞く。

芋太郎が手塩にかけて作り出した庭にかつて誰かが勝手にミントを植えた。

妻だ。

料理や飲み物に使うと言い出した。

速攻で抜いた。

転がっているプランターに植え替えた。

妻はミント爆弾という言葉を知らなかったらしい。

仲の悪い近所の庭にミントを放り投げてミントまみれにしてやるという嫌がらせだ。

ミントなんて西洋かぶれのただの雑草なのに。

しかもわりと強力な。

芋太郎が家を買った当初生えていたスギナも強敵だ。

スギナはやがてつくしになるが、つくしになるまで待っている場合ではない。

スギナの繁殖力、そして生命力を舐めたらダメ。

防草シートですら突き破るという。

芋太郎はスギナが生えていた家の脇をすべてコンクリートで埋め尽くしてやった。

さすがに全滅した。

のちのち調べるとスギナを乾燥させるとお茶になるらしい。

利尿作用やアンチエイジングの作用があるとかないとか。

そういうことを聞くと、少しばかりコンクリートを後悔したが、スギナなんて近所の空き地に行けば増殖したゾンビのごとく生えているので心配ない。

こんな感じでいろいろそこら辺にある雑草のことを知ると、いちいち「お父さん、何でも知ってるね!」と子供たちに良い顔ができるかもしれない。

物知り博士を気取って優越感に浸れる。

ストレス発散になる

草むしりをバカにするものは草むしりに泣く。

今考えた言葉だが、草むしりは意外にバカにできない。

芋ブログで再三言っているが、私にとってランニングは趣味ではない。

面白いモノでもなければ、ストレス発散にもならない。

しかし、草むしりは違う。

視線を一点に集中する。

何も考えずに目の前の敵を最速で抜き尽くす。

手ごわい敵には草むしりの器具でホジホジする。

もしくはギコギコするタイプを使う。

単純作業。

繰り返し作業。

これが意外なほどストレス発散になる。

おそらくこれは写経に近いのではないだろうか。

ただ一心に心静めて経文を写す。

自分自身と向き合う時間。

そういえば草むしりをしていると、カタバミの葉が弥勒菩薩像の顔に見えてこないわけでもない。

園芸店で買うべき植物が分かるようになる

芋太郎は園芸店で植物を買う際にスマホ片手に選ぶ。

その植物が果たして強いのか、弱いのか、調べるためだ。

芋太郎はガーデニングが趣味と言っても、毎日毎日手入れするほど好きでもない。

さすがにそんなに優雅な時間はないのだ。

庭の手入れができるといっても週に1,2回。

つまり、毎日様子を見てあげないといけないようなやわな植物だと、芋太郎の庭では生き残れない。

草むしりをしていると、どこに植えた何が全滅しているのか、逆に繁栄しているのかが分かるのだ。

案外、ネットで強いと言われている植物も全滅している場合がある。

それほど強くなくても、ずーっと生え続けている植物もある。

芋太郎がガーデニングど素人のときに植えた笹系の植物がある。

笹系の植物は一歩間違えると凶悪な雑草のごとくはびこる。

除草剤で駆逐する人もいるくらいだ。

しかし、芋太郎の庭では多少広がったあと絶滅した。

逆にユキワリソウという植物はずっと生息しつづけている。

とくべつ弱い植物ではないらしいが、直射日光には弱く夏場を越えるにはそれなりに気遣わなくてはいけないらしい。

この植物もガーデニング初期に買い、耐寒性も耐暑性も全くの無視で景観だけで植えたものだから、本来速攻で枯れてもおかしくないのだが、なぜかずっと生き続けている。

草むしりをしていると、庭の植生が分かってくるのだ。

植生が分かれば買うべき植物が分かってくる。

基本的に繁栄している植物をもう一度買えばいいのだから。

無駄金を使う必要がなくなってくる。

ランニングのことばかりだとすぐにネタが枯渇するので、たまには、いや頻繁にこのような話も織り交ぜるのが芋ブログだ。ご容赦を。