先日、久しぶりに異業種交流会に行ってきました。
そこで介護業界の方お二人と出会い、お話を聞きました。お二人とも同じ会社(非上場企業)で働かれている同期とのことでした。共に社歴は8年目。
なんと一人の方、A氏(30代半ば)の年収は700万円台前半。もう一人の方、B氏(30代後半)の年収は600万円台前半とのことでした。
お二人とも役員ではありません。しかし中小零細企業の役員レベルの年収をもらっています。
介護業界と言えば、他の業界と比べて年収が低いと言われています。
なぜその業界でこれだけの年収をもらっているのか、お二人の実績について詳しく聞いてみました。
※なお会社、個人情報に配慮し、全ての名称は架空です。数字も軽微の調整をしています。
A氏(30代半ば)
8年前に介護業界未経験で入社。(当時、事業部3期目)
既存2店舗の半日機能訓練型デイサービスで介護職として3ヶ月間従事する。
1日機能訓練型デイサービス開設(新事業立ち上げ)し、管理者として2年間従事する。
その後、店舗開発責任者、エリアマネージャーとして、デイサービスを2店舗から6店舗に拡大させ黒字化させる。
また今期、全正社員、パート従業員の給与水準を大幅に押し上げる。
現在までに以下のような事業部全体の収支実績を出したそうです。
売上高は5,000万円から4億6,000万円。約9倍に。
営業利益は赤字から8,500万円へ。
入社時の事業所数2→7へ。正社員は3名→30名へ。(全従業員数は20名→100名以上に)
すごいの一言です。すごい手腕です。私も他業種(情報処理・印刷)で管理者の経験があるのですが、当時リーマンショックで支店を閉鎖させた苦い経験があります。よって多少なりともこの実績のすごさが分かります。
来期の収支計画が保守的なのは、事業拡大もしつつ従業員も増えてきたので、社員教育やコンプラアンスの推進にも力を入れていきたいとお話しされていました。ここ数年で、中小零細企業にも様々な法令が義務化され、責務が拡大してきています。守りながらもしっかり攻めていく姿勢が大切ということなのでしょう。
A氏は現在も事業部の統括責任者として、さらなる事業拡大のために奮闘されています。
B氏(30代後半)
B氏もまた8年前に介護業界未経験で入社。(当時、事業部3期目)
既存2店舗の半日機能訓練型デイサービスで介護職として6ヶ月間従事する。
1日機能訓練型デイサービスを開設したA氏の下で、店舗リーダーとして1年間従事する。
その後、1号店の半日機能訓練型デイサービスの管理者として、赤字店を黒字化させる。
1年間従事した後、新たに訪問介護事業を立ち上げる。2年目に黒字化し、管理者として4年間従事する。
以下が訪問介護事業での実績だそうです。
現在B氏は、CSR推進室を開設し、CSR推進オフィサーとして従事されているそうです。
取材後記
時代や外部環境に関係なく、実績を出せる人はいるのだなと感じました。介護事業は需要があるとはいえ、実際経営ができるかどうかは別の話です。
お二人とも自社の経営者と上司に恵まれ、これまで主体的に仕事ができたのが良かった。そして何より運が良かったと言っていました。また会社、上司、部下、一緒に働く全ての方々、ステークホルダーへの感謝の言葉も忘れずありました。
あとビジネスでチャレンジしたい方は、是非当社に応募して欲しいと。人材不足はどこも同じですね。
これまでの実績を聞いてみて、特にA氏がこの会社の事業拡大に大きく寄与したという印象を受けました。すごい実績を出されていますが、それでいてすごく謙虚。とても素敵な方でした。お話してみて、「一緒に働きたいな」と思わせる方でした。それはB氏も常々に感じているとお話されていました。
お二人ともこの度は、詳しくお話を聞かせて頂き誠にありがとうございました。ブログにて改めて御礼申し上げます。
同世代?(ちょっと?私の方が高齢ですが)としてお二人に負けずに、ハーフ90分切り、頑張って継続していきます!!
【記事:芋太郎ブログ富土通(フドツウ)】