わたしの知っているランナーさんに大酒飲みは多い。
サブスリーを達成するようなランナーさんにも多い。
あんなに飲んでいて、
「よく走れるな~」
と思ってしまう。
サブスリーを達成するような人は内臓も強く、からだが非常に強いのだと思う。
そして、生真面目でストイックなのだと。
レース後は猛烈な勢いで飲むようだ。
たしかに、レース後の温泉&ビールはたまらない。
先日、ハーフ1時間20分台、フル2時間48分台の
サブエガランナーさんが
SNSで、
「酒やめます」
と宣言していた。
そのランナーさんとはレースで2度お会いした程度で、
もちろん一緒にお酒を飲んだこともない。
一見、速くなるために、
「酒やめます」
と宣言しているように受けとめている人もいたが、
わたしはすぐに違うと解った。
「繰り返し記憶をなくしている。」
ということに恐れを感じているのだと。
過去に一度でも、
「お酒をやめたい」
と思ったことがある人は問題飲酒があったり、酒に依存している可能性がある。
そのランナーさんへのコメントは60を超えていた。
コメントの内容は、
「一杯くらい大丈夫ですよ。」
「無理するとストレスがたまりますよ。かえって身体に悪いですよ。」
「飲まないとつまらないですよ。」
「場がしらけるから、やめてくださいよ~。」
「平日だけ、禁酒でもいいんじゃないですか。」
酒(アルコール)の知識を持たない人はこのようなコメントをしてしまうケースが多い。
正しい知識を持たないと、精神科医でも間違った診療をしてしまう。
アルコールの専門医でない精神科医だと、
「我慢が足りないですよ。」
「もう少し頑張ってくださいよ。」
なんて平気で言ってしまうケースがあるという。
サブエガを達成しているランナーさんが、
「根性がない」わけがない。
それではなぜ、お酒をコントロールできないのか?
それは、
「アルコールが紛れもない合法薬物」
であるからだ。
アルコールは根性や忍耐だけではやめられない。
お酒が好きで美味しいという表現を酒飲みはよくするが、
アルコールが入っていない、まったく同じ味のビールやワイン、日本酒、焼酎、ウイスキー、ウォッカ等々、
が再現できたら、酒飲みはどちらを飲むのだろうか?
やはりアルコールが入った方を飲むだろう。
わたしもお酒を飲むが、大人の嗜好品として上手にお酒と付き合っていきたいと思う。
お酒を私自身飲んでいて矛盾するようだが、
「お酒をやめたい」という人がいたら、
と躊躇うことなく言っている。
【記事:芋太郎ブログ富土通(フドツウ)】