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一年に一回しかレースに出ない人間に給水はムリ!

一年に何回もレースに出ているのなら、上手くなるのかもしれない。

しかし、一年に一回しかレースに出ないヤツが給水を上達させるなんてことはまず無理だ。

以前、テレビ番組で川内優輝選手が原始的な給水の練習をしているのを見て、失礼ながら笑ってしまった。

しかし、よくよく考えてみれば私のようなヤツが笑える資格なんてまずないわけである。

テレビを見ているだけだと分からない給水の難しさ。

とくに私は小江戸川越マラソンの時期には走力がピークに達しているため、自分で言うのも何だが、そこそこの速さで給水ポイントを迎えなきゃいけない。

その速さで机にある紙コップを取って、さらにそれを飲み干すなんて練習、日常で出来るわけがないのである。

過疎化著しい狭山の端っこなら、トレーニングコースの途中にバーベキューで使う机を用意して、その上に紙コップを置いていても誰も何もしないとは思う。

しかし、給水ポイントまで戻ってきたら紙コップの中に桜の木から落ちてきた毛虫が入っていたら…

まあそれならギリギリでブログのネタになるから写真の一枚でも取って慰められるかも分からないが、普通に用意した紙コップが風で倒れていたら切なすぎる。

その近くを例えば朝の散歩のおじいさんが歩いていて、なぜか分からないが目が合って、そのおじいさんが少しニヤニヤしているような…「まさか、あなたが!?」

不要に人間不信になるのも嫌だ。

要は初心者市民ランナーが給水練習などするのは非現実的な話ということだ。

私が走っているペースだとレースでは周りはわりとランニング中毒者が多い。

レースも一年に数回は出ている人が多い。

皆さん、給水を上手にこなしていく。

そんな中、芋太郎の給水は一回ごと派手なスプラッシュを披露する。

紙コップをとるその瞬間、衝撃を和らげるようなうまい取り方が全くできないのだ。

芋スプラッシュを上げるごとに、給水の係員の人たちから「うおっ」とか声が上がるとそこそこ恥ずかしい…

そんな芋太郎がランニング初心者に送る正しい給水の取り方、飲み方、心構えを教えたいと思う。

芋太郎的ランニング初心者の正しい給水方法

①他人に迷惑をかけるな

まず第一に他人に迷惑をかけてはいけない。

同じ集団で走っている人の迷惑になることは避けよう。

できるだけ後ろに人がいない位置で給水を迎えるのがポイント。

集団のいちばん後方がベストだ。

仮に一番後ろに付けなかった場合は、それとなくアピールをしよう。

俺、給水下手ですよ~、スプラッシュ行きますよ~、紙コップなぎ倒しますよ~

声を出している余裕などないから、手で「すんません」みたいな合図を2,3回送る。

余裕が少しでもあればチラ見して、首もわずかに下げる。

「すんません、俺、スプラッシュ行きますんで」という気持ちが伝わるように。

②犠牲は必要だ

1つの紙コップをピンポイントでピックアップするのは至難の業だ。

そりゃ止まってごくごく飲めればいいけど、2時間越えのペースじゃないんだからそれはムリ。

もう、2,3個はなぎ倒す覚悟でとらないと。

その際、ちゃんと給水の係員の人たちと、そして後ろに控えるランナーたちへの謝罪の気持ちをしっかりと持つこと。

それが伝わるかどうかは分からないが、ランナーとはそういうモノだ。

たとえ初心者ランナーであっても傲慢になるのは避けたい。

なぎ倒してしまった紙コップ分の謝罪の気持ちを持ってゴールに向かおうではないか。

③あらゆる悪夢を想定しておけ

先ほども言ったが、仮に給水を克服しようと思っても練習する機会がない。

大会に出るしかないのだが、芋太郎式初心者は一年に一回しかレースに出ない。

あきらめろ。

給水が上手になる夢は諦めた方がいい。

ではどうすればいいか。

あらゆる悪夢を想定するのだ。

スプラッシュを上げてかろうじて取った給水。

コップの中にはほとんどドリンクが残ってない!

走りながら必死の思いで口に運んだ給水。

気管に入ってむせかえる!

口に運んだと思ったら鼻に入る!

飲み終わった紙コップをカッコよく投げ捨てたら係員にヒットしてしまった。

申し訳ない!

あらゆる悪夢を想定しておけば、仮にそれが現実になっても焦らないで済む。

そして、初心者にとってその想定した悪夢はほぼ十中八九で現実のものとなる。

まとめ

芋太郎的給水の正しいやり方は、正しくできないことを受け入れてどう立ち回るか、いかに心構えするかにある。

本当に正しいやり方を真面目に学びたいなら、ググってほしい。

もしくは共同執筆者のラン中「富土通」氏の記事にコメントしてもいいかもしれない。

というか、このブログを読んでいる人たちはすでに自分流の給水方法を確立している人ばかりだとは思うが。

一つだけ断っておくが、ラン中特有の優しさで「芋太郎さん、給水はね…」とかアドバイスされても困る。

どうせ練習できないし、レース中は必死の思考停止状態で走っているから、冷静に立ち回ることなどほぼできない。

アドバイスされても実行することはほぼ不可能だ。

優しさを踏みにじるのも申し訳ないから、給水のアドバイスについては有難く断っておく。

気持ちだけで十分だ。

仮に私が本当に知りたくなったら、ググるので安心してほしい。