鼻口蓋管嚢胞 入院2日目①(手術·全身麻酔)

入院2日目。手術当日です。

4時起床。

6時からは飲料も口に出来ません。

7時半 手術着と弾性ストッキングが届きました。(弾性ストッキングは術後の深部静脈血栓静脈血栓を予防するようです。)

弾性ストッキング

8時20分 手術室まで案内してくれる看護師さんがきました。

8時半 手術室入口到着。

案内してくれた看護師さんに眼鏡(ケースは持参推奨)と金庫の鍵を預けました。

手術室看護師(以下適時オペナースと表現)さんに名前と生年月日と手術部位の確認をされます。

手術部位については

「鼻の下(指を差して)の歯茎内の嚢胞摘出手術」

と答えました。

「完璧です。」

と手術室看護師さんに言ってもらいました。落ち着いて、うろたえることないようにこれだけはしっかり言おうと決めていました。

しかし、緊張状態で手先はかなり冷たくなっていました。

そして、いよいよ手術台に乗ります。細くて短い台です。

手術室には主治医(手術医)の先生以外に7〜8人の看護師さんや先生がいたと思います。もっといたかもしれません。

意識がまだあるうちに、何人かの看護師さんは退室を指令されていました。きっと自分の担当業務が終わったのでしょう。

オペナースさんたちは若い方が多く、キリッとしていました。カッコ良かったです。麻酔科の先生も若い女性でした。2人いた若い男性は助手の先生なのかなと思いました。

20代、30代が若く感じる。自分も歳をとったものです。50代以上の方からすれば、わたしも十分若いと思いますが。

主治医(手術医)の先生は医大のホームページのプロフィールを見ると、64〜65歳かもしれません。熟練の先生で話口調はとても穏やかです。その口調から安心感を持ちます。

手術台に仰向けに寝ると全身麻酔、手術の準備が始まりました。まず心電図、血圧、酸素飽和度、脳波の測定機器がつけられました。つけた時の感じや痛みを先に的確に素早く説明してくれます。とにかく非常にスピードがあります。

例えば脳波の機器をつける時は「タワシが額につく感じです」とか、つける前に言ってくれます。これから来る「痛み」について先に説明してくれます。それによって不安を軽減してくれているのだと感じました。

そしてひとりのオペナースさんが全身麻酔で意識がなくなるまで、肩をさすって「大丈夫ですよ」「必ず良くなります」励ましてくれました。すごく安心感を貰えました。

飛行機のパイロットの離陸マニュアル(知らんけど。イメージ)のようにバイタルサインや手術の内容について読み上げられました。これがカッコ良かった。

切開位置(左右の位置)についての確認で、指示書と切開位置のミスを防ぐ印(前日に耳たぶに書かれました)が違い、男性の若い先生(おそらく助手)が返事が小さかったらしく、「いいんですねっ!💢」オペナースさんに強く再度確認されていました。

わたしも女性ばかりの職場で働いていますが、女性は強いですね。

ここまで、おそらく3分以内だったと思います。とてもスピーディーです。プロフェッショナルです。

そして酸素マスクをつけます。一時的に酸素が出来なくなるので、体に酸素を蓄えます。全身麻酔で意識がなくなってからは自力で呼吸が出来なくなるので、喉から肺にチューブを通して酸素を送ります。

いよいよ、全身麻酔を注入する点滴の針を手の甲の血管に刺します。とても太い針です。この針は術後退院までずっとつけることになります。

ここでも麻酔が注入された時の手の甲にくる痛みを先に言ってくれます。「締め付けられる痛みがきます」と。

そして、痛みを感じた直後、もう意識はなかったと思います。意識が朦朧としてきたことすら、記憶にありません。麻酔を注入して手の甲に痛みを感じて5〜10秒くらいだったのだと思います。

オペナースさんたちはとにかく終始、不安がないように声をかけてくださり、安心感を与えくれていた印象です。

看護師さんの中でもオペナース(手術室看護師)さんは非常に優秀なんだろうと思いました。

全身麻酔が注入され、この後は意識がありませんので、もちろん自分では手術については分かりません。

手術前の説明では、喉から肺まで酸素を送るチューブを入れるために、まず口腔内に金属の機器を入れるとのことでした。

この金属の機器が歯にあたって折れたり、口腔内を損傷させる場合があるようです。わたしも多少、唇、口腔内に損傷がありました。

その後、喉から肺までチューブを挿入したのだと思います。手術後はこの影響で、喉がイガイガした痛みがあります。この痛みは1日くらい続きました。

その後は、切開→嚢胞摘出→縫合という順で進んだのだと思います。詳しくは以下のとおりです。

そして、

「息をしっかりして下さい」

と言われたのか、意識が戻りました。朦朧としていたのだと思います。喉から肺にチューブが入っていたことは覚えていません。

手術前に説明されていた「意識が戻ってからもチューブが喉から肺に入っている」ことを1番恐怖に思っていました。

しかしまったく覚えていません。意識が戻ってからは数十秒間だと聞いていましたが、記憶にありません。

そして手術室からストレッチャーで部屋まで運ばれたのは何となく記憶にあります。

(続く)

 

この記事は、術後翌日の夜から気力で書いてます。口腔内の出血と点滴が続き、けっこうキツいですよ〜

鼻口蓋管嚢胞の摘出手術をされる方は、覚悟してくださいね〜

 

【記事:芋太郎ブログ富土通(フドツウ)】