imotaro

ピンチはチャンス。

よく言ったものだ。

人はピンチになるとそう言わざるを得ない。

なぜなら、「ピンチはピンチ」と認めてしまうと精神的に追い詰められてしまうからだ。

一つ言っておこう。

実際、ピンチはピンチだ。

もう一つ言っておこう。

短所も個性、ということを言って何事も過剰に前向きに考えようとする傾向のある昨今。

しかし、実際、短所は短所だ。

「足が遅いのも一つの個性よ。」と優しく言われたところで嬉しくなる人など、なかなかいないと思う。

真実を受け止めてこそ、人は強くなれるのだ。

ピンチや短所などダークな事象をソフトでライトな言葉で優しく包んだところで何も解決しない。

ピンチはピンチ、短所は短所、まずそれを受け止めてそこから這い上がるのが人間の素晴らしさ!!

・・・と、ひとしきり訳の分からないそれっぽいことを言ったところで。

芋太郎は今、ピンチだ。

先週の火曜日、左ひざが見事に爆破した。

800m×5本のダッシュをやった。

雨がパラついていたので、今年購入したターサーエッジ3や、高額商品のメタスピードエッジ+は使いたくなかった。

そこで、使い古した相棒のターサージールを履いた。

もちろんソールはぺっらぺらだ。

まあ、でも薄底の方がそもそも好きだし、この靴でずっと練習積んできてるし。

「全然平気っしょ?」と、調子こいて飛ばした。

実は前日の10月17日月曜には5㎞を全力ダッシュで走っていた。

その5㎞もわりと調子が良かった。

にもかかわらず、翌日の火曜にも疲れがたまってない感じがあった。

たとえるなら、スーパーマリオが栗山米菓のサラダせんべいみたいな形をした星を食べてピカピカ光っている状態だ。

ソールがぺっらぺらの古き良き相棒ターサージールとともに、無敵の芋太郎の足が唸りを上げた。

800mの4本目、左ひざに違和感発生。

やっぱりぜんぜん無敵じゃなかった。

しかし、キロ3:39というペースを記録し調子づいた。

違和感を抱えながらも5本目も決行。

今度は完全に左ひざが爆破した。

そこから数日は左ひざの痛みをウォーキング+ジョギング程度で様子を見ていた。

しかし、大会まで残り一か月、このままじゃヤバいと思い23日の日曜日にはハーフのタイムトライアルをやろうと思った。

メタスピードエッジ+の感触も試したかった。

1㎞ 4:27

2㎞ 4:21

3㎞ 4:16

4㎞ 4:21

5㎞ 4:20

6㎞ 4:17

このあたりで左ひざに違和感発生。

「あぁ、これは明らかに21㎞は持たねぇな…。無理して走ると膝もやられるな…。」

と、21㎞を走り切る精神力がここで枯渇。

「じゃあ、10㎞走にするか。どうせなら最後はペース上げて。」

と、微妙に調子づいた。

7㎞ 4:17

8㎞ 4:11

9㎞ 4:05

10㎞ 4:00

フィニッシュ!!

10㎞走 42:43

そして、左ひざが再び爆破した。

どのくらいの爆破具合かというと、とりあえず真面に歩行するのもダメなくらいやられた。

すぐにドラッグストアで2,000円くらいの膝のサポーターも買った。

ウォーキング+ジョギングで今週は様子を見てきたが、10月25日火曜日時点でジョギングすらできない状況。

歩行者用の青信号が点滅する。

そしたら皆さん、どうする?

小走りで渡るであろう、多くの人は。

しかし、左ひざ爆破中の芋太郎は、その小走りができないのだ。

途中で赤に変わっても小走りができない芋太郎は、止まっている車の運転手に向かって申し訳なさそうにペコペコしなければならない。

26日水曜日は「ピンチはチャンスだよ。これは神様からのプレゼントだよ。今は休めって言ってるんだよ。」と、冒頭に書いたことを全く否定するかのような思考に無理にまみれて休んだ。

そして、本日、ようやく小走りができるようになった。

ほんのちょっとでもスピードを上げるとやはり左ひざが「爆破しちゃうよ?」と言ってくる。

スーパーマリオに出てくる近づくと爆破するキャラクターがいるが、まるでそれを左ひざの中に3匹くらい飼っているが如く、だ。

しかし、軽い痛みを抱えながら30分ほどジョギングしたり、ウォーキングしたりするうちに徐々に痛みがおさまってきたような気もする。

左ひざに激痛が走っていたときは、ジョギングしようにも走り方が痛みが怖くてギクシャクしてしまっていたが、今日の後半はちょっとフォームが落ち着いてきたような気もする。

ということで、精神的にちょっと落ち着いてきたので、ようやく記事更新ができたという訳だ。

まあ、ブログってのは精神的に安定しないと書けないものなので。

とりあえず、勝負の川越マラソンまでちょうどあと一か月。

インタビュー・with・ヴァンパイアならぬ、芋太郎・with・左ひざ痛だ。

意味不明なことを言うほどにピンチだということだ。

同時に、つまらない冗談も言えるほどに今日のジョギングで少し落ち着いた部分もあるということか。