ランニングシューズの重さとタイムの関係は?ハーフ90分切り&キロ4分スピード適性シューズは?

レースシューズ選定の要素

わたしがレースシューズを選ぶときの要素として

デザイン

メーカー

フィット感

反発性

クッション性

重量

などがあります。

その中でも重量、軽さは重要視しています。

重さとタイムの関係

Nike Research Laboratoryの研究員によると、シューズの重量を4オンス(約113. 398g)減らすことによってマラソンのタイムを最大で3分縮めることが出来る。

著書「ランニングの成功法則」木村誠

ハーフマラソンの場合、少なく見積もって100gで1分記録を縮めることができるとしたら、

ハーフ90分切りまであと1分のランナーさんは

仮に300gのシューズを使っている場合、

200gのシューズに変えると、ハーフ90分切りが達成できることになります。

もちろん、単純計算ではいかないと思いますが、わたしの場合200g以下のシューズを使うと軽さを感じ、スムーズにスピードに乗ることが出来ます。

シューズの重さがどれだけ影響するか、これについては興味深い研究データ(The effort of shoe weight on the aerobic demands of running/E.C.Frederick,J.T.Daniels,J.W.Hayes)があります。シューズの重さが100g上がると酸素消費量に1%の上昇がみられるというのです。150gのシューズと比べ、300gのシューズはランナーの酸素消費量に約1.5%の上昇がみられ、さらに450gのシューズだと約3%の上昇になりました。走るために必要なエネルギー消費が上昇するということです。クッション性?安定性?反発性?履き心地?そんなので足の先端部分か重たくなるなら、まずは軽量のシューズを履くことがマラソンの記録を向上させる近道であることは明白です。

著書「アルティメットフォアフット走法」みやすのんき

実際の練習の中で、200g以下のシューズを使った時と、259gのズームフライ3を使った時では、明らかに後者の方がエネルギーを使った走りになります。

「みやすのんき」さんの言っていることは、いつも的を射ています。

わたしのレースシューズ

ご紹介するのは、ハーフ90分前後(±4分)の走力になってから、いずれも使用したものです。

それらのシューズの様々な要素について5段階評価(☆☆☆☆☆)しました。

ちなみに、わたしの走力はハーフまではVDOT53〜54です。

距離別の自己ベストは以下をご覧ください。

 

わたしのフィジカル(参考までに)

身長:171〜172cm

体重:57kg(±2kg)

足幅:2E〜3E

足型:人さし指が1番長い特徴があります。

ニューバランス

ニューバランス RC1100

出典元:楽天市場Abespo

サイズ26.5cm

重量184g

フィット感☆☆☆

反発性☆☆☆

クッション性☆☆

軽さ感☆☆☆☆

ハーフ90分切り適性☆☆☆☆☆

キロ4分適性☆☆☆☆☆

現在購入 ✕(廃版)

短評: 
リピートで購入(3足)。アディダス匠練を使う前に、一番使っていた。良いシューズだと思う。私の場合、巻き爪で親指あたりのアッパーが破けやすかった。サブ3.5向けとされていたが、軽いしキロ4〜4’15″のスピードの方がフィットすると思う。

ニューバランス RC1300

サイズ26.5cm

重量158g

フィット感☆☆☆

反発性☆☆☆☆

クッション性☆

軽さ感☆☆☆☆☆

ハーフ90分切り適性☆☆☆

キロ4分適性☆☆☆☆

現在購入 ✕(廃版)

短評: 
リピートで購入(2足)。アディダス匠練を使う前にニューバランスRC1100と併用して使っていた。良いシューズだと思う。私の場合、巻き爪で親指あたりのアッパーが破けやすかった。サブ3、キロ3分のスピード向け。めちゃくちゃ軽いが、薄底で当然、着地衝撃は強い。ハーフ90分くらいの走力であれば、もう少しクッション性が高い方が脚には優しいかもしれない。そういう意味で適性の評価は下げている。

アディダス

アディゼロ 匠練

サイズ26.5cm

重量201g

フィット感☆☆☆

反発性☆☆☆☆☆

クッション性☆

軽さ感☆☆☆☆

ハーフ90分切り適性☆☆☆☆☆

キロ4分適性☆☆☆☆☆

現在購入 ✕(廃版)

短評: 
リピートで購入(3足)。初めてハーフ90分切りを達成し、ハーフ自己ベスト(以下PB)のシューズ。当時、廃版にならなければ使い続けていた。廃版後は後継の匠練ブーストを使うことになる。ソールが固く、反発性が高い。「パンっ、パンっ」という反発があった。その分、着地衝撃も強い。けっこう足のダメージは強かった。サブ3.5向けとされていたが、軽いしキロ4〜4’15″のスピードの方がフィットすると思う。わたしにとっては当時最強シューズだった。今回、紹介の他のシューズ(ズームフライ除く)より若干、重量はあるが重さは感じない。

 

アディゼロ 匠練ブースト

サイズ27.0cm

重量177g

フィット感☆☆☆

反発性☆☆☆☆

クッション性☆☆☆

軽さ感☆☆☆☆

ハーフ90分切り適性☆☆☆☆☆

キロ4分適性☆☆☆☆☆

現在購入 △(廃版)

短評:
リピートで購入(5足)。最も多く購入し、使っているレースシューズ。匠練ブーストなし廃版後、使用する。ブーストが搭載され、よりマイルドな着地に。最初は違和感を感じたが、今は主力のシューズになっている。昨年2019年廃版になっている。サブ3.5向けとされていたが、軽いしキロ4〜4’15″のスピードの方がフィットすると思う。短い距離5kmからフルマラソンまでオールマイティに活躍してくれている。5kmとフルマラソンのPBシューズである。足のトラブルも少ない。とても良い万能型シューズである。

 

アシックス

アシックス ターサージール6

 

サイズ26.5cm

重量160g

フィット感☆☆☆☆☆

反発性☆☆☆☆

クッション性☆☆

軽さ感☆☆☆☆

ハーフ90分切り適性☆☆☆☆☆

キロ4分適性 ☆☆☆☆☆

現在購入 ○

短評:
匠練ブーストなし廃版後、近い感覚のシューズを求めて購入(1足)。たしかに近い感じはした。「パンっ、パンっ」という反発はあったが、少し軽い感じ。フィット感は素晴らしく良いシューズだと思う。わたしはなぜか、グッとくるものが感じられなかった。このあたりは好みだろう。もちろんキロ4〜4’15″のスピードにフィットすると思う。

 

ナイキ

ナイキ ズームフライニット

サイズ27.0cm

重量244g

フィット感☆☆

反発性☆☆☆☆

クッション性☆☆☆☆☆

軽さ感☆☆

ハーフ90分切り適性☆☆☆☆☆

キロ4分適性☆☆☆☆☆

現在購入 △(廃版)

短評:
シューズの性能を活かせればスピードの推進力を生み、重さを感じなくなる。10kmのPBシューズ。ハーフ90分切りも実走済み。最初履くと踵が抜けるような感じでフィット感は物足りないが、慣れてくる。厚底で脚にも優しく、今やジョグからレースまでの万能型シューズになっている。性能を活かせればキロ4〜4’15″のスピードにフィットする。この重量でも更に速いスピードでも使える。重量はあるのに、とても良いシューズだと言わざる得ない。

ナイキ ズームフライ3

サイズ27.0cm

重量259g

フィット感☆☆☆

反発性☆☆

クッション性☆☆☆☆☆

軽さ感☆

ハーフ90分切り適性☆☆

キロ4分適性☆☆

現在購入 ○

短評:
ズームフライニットと比べるとわずか15g重くなっただけだが、とにかく重さを感じる。重さだけでなく、「スピードの推進力」もフライニットより劣ると結論付けをしている。よって現在はキロ4分を切るような練習では積極的には使っていない。キロ4’15″までの練習で使っている。フルマラソンサブ3.5には適性があると思う。

ズームXヴェイパーフライNEXT%

サイズ27.0cm

重量187g

フィット感☆☆☆

反発性☆☆☆☆

クッション性☆☆☆☆☆

軽さ感☆☆☆☆

ハーフ90分切り適性☆☆☆☆☆

キロ4分適性☆☆☆☆☆

現在購入 ○

短評:
まだ数kmしか走っていないので、評価や感想は難しい。(もう少し走行したら、記事更新します。)ズームフライニットの「スピード推進力」にプラスして「軽さ」「雨に強い」「シューレースの圧迫がない」というのに魅力を感じ購入した。「小指球から母指球へ重心移動の誘導」が凄い。歩いてみれば、はっきり分かる。フォアフット走法を想定して作られているのが分かる。どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみである。(走るのは自分だけど・・・期待している!)

 

まとめ

ズームフライニットは例外として、前述した様に「200g以下のシューズを使った時と、259gのズームフライ3を使った時では、明らかに後者の方がエネルギーを使った走りになります」。キロ4分を切るようなペースでは顕著に感じられます。

わたしの場合、200g以下のシューズになると軽さを感じます。

ハーフ90分切りを狙うランナーさんやキロ4分のスピードで10kmを走るようなランナーさんであれば、地脚も出来ていると思います。よって200g以下のシューズをまだ1度も使用したことがないランナーさんがいれば(あまりいないかも・・・)、1度使ってみる価値は十分あります。記録を縮めれる可能性は大きいはずです。

もっとも、このくらいの走力になると皆さんシューズには詳しいですよね。

ご参考までに。

 

 

【記事:芋太郎ブログ富土通(フドツウ)】